カシオのプロ トレック スマート(CASIO PRO TREK Smart)。Wear OS搭載で方位・気圧・高度・温度の4センサーを内蔵した、本格派のアウトドア向けスマートウォッチです。2016年から2020年にかけて展開されていました。
そんなプロ トレック スマートが新品で買えなくなり、「もしかして生産終了?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。

プロ トレック スマートが生産終了した理由と、代わりに使えるアウトドア向けスマートウォッチをまとめました。
プロ トレック スマートが生産終了した理由を調べてみた
カシオのプロ トレック スマートは、2020年に全機種の生産終了が確認されています。公式サイトのページはすでに削除され、AmazonやビックカメラなどECサイトの新品ページも閉じている状態です。
新品を正規ルートで入手することは実質できない状況になっています。
- Wear OSのバッテリー問題
- YAMAPアプリのサポート終了
- GarminやApple Watchとの競争敗退
なぜここまで早く市場から姿を消したのか、主な理由を順番に見ていきます。
Wear OSの重さとバッテリー問題
プロ トレック スマートはGoogleのOS「Wear OS」を採用していました。iPhoneとAndroid両方に対応できる利点がある一方で、アウトドア機器としては致命的な弱点を抱えていたんですね。
- 動作がもたつくことがある
- GPS地図の表示時にバッテリーがみるみる減る
GPS使用時に電池が早く切れる問題は、アウトドア時計としての信頼性を大きく傷つけるものでした。
この問題を解消するには大規模なシステム改修が必要で、開発コストが膨らむ構造になっていたようです。
YAMAPアプリのサポート終了
プロ トレック スマートの大きな強みのひとつが、登山専用SNSアプリ「YAMAP」との連携でした。スマートフォンを出さずに腕元でYAMAP地図を確認できる機能は、登山者の間でかなり高く評価されていたんですね。
ところが2023年3月、YAMAPがサポートを終了し、この機種を選ぶ最大の理由が消えてしまいました。生産終了から数年経ったタイミングでの打ち切りだったので、既存ユーザーにとっても大きな痛手です。
GarminやApple Watchとの競争に敗れた
アウトドアスマートウォッチの市場では、GarminのfēnixシリーズがGPSの精度とバッテリー持続時間で優れており、Apple WatchはYAMAPやヤマレコなどの登山アプリが充実しています。どちらもプロ トレック スマートにとっては強力なライバルでした。
さらに同時期、カシオは自社のG-SHOCKにもトリプルセンサー(方位・気圧・高度)を搭載し始めています。
- G-SHOCKとの差別化が困難に
- スマート路線を続ける動機が弱まった
社内の競合も加わって、プロ トレック スマートは居場所を失った形です。
プロ トレック スマートはどこで買える?在庫状況まとめ
プロ トレック スマートは生産終了から年数が経っていて、正規の新品販売ルートは現在ありません。カシオの公式サイトから製品ページは削除されており、量販店やECサイトでの新品も見当たりません。

中古市場では今も一定数が出回っているので、実物を手に入れたい方は中古を探すのが現実的です。
- ハードオフなどのリサイクルショップ
- ヤマダ電機・ビックカメラのアウトレットコーナー
実店舗を探す場合は、電気製品の中古を扱う店舗を中心に当たってみてください。
ただしプレミアム価格が付いているケースも多いので注意が必要です。店頭で見かけた場合は中古品か並行輸入品の可能性が高いため、購入前に状態と保証の有無を必ず確認しておきましょう。
プロ トレック スマートの代わりを選ぶ際にチェックしたい特徴
プロ トレック スマートから乗り換えるなら、押さえておきたいポイントがいくつかあります。
- GPS精度とバッテリー持続時間
- 登山アプリとの対応確認
- アウトドアセンサーの搭載有無
それぞれ詳しく見ていきますね。
GPS精度とバッテリー
アウトドアで使うスマートウォッチに最も求められるのは、過酷な環境でも信頼できるGPSとバッテリーの持ちです。プロ トレック スマートはまさにこの点でGarminに差をつけられていたので、代わりを選ぶときはこの2点を最優先にすると失敗しにくくなります。
登山や縦走で使うなら、フル充電から少なくとも2日以上使えるモデルを基準にしましょう。
対応登山アプリの確認
YAMAPやヤマレコなどの登山アプリが使えるかどうかも、大事な選び方のポイントです。Apple Watch向けにはYAMAPとヤマレコ両方のアプリが提供されていて、Garminもヤマレコのコース表示に対応しています。
普段使っている登山アプリがそのモデルに対応しているか、事前にチェックしておくと安心ですね。
方位・気圧・高度センサーの有無
プロ トレック スマートの強みだった4センサー(方位・気圧・高度・温度)に相当する機能が、代わりの機種にも備わっているか確認しましょう。特に気圧センサーは、高度の変化から天候の変化を読めるので登山中の安全判断に役立ちます。
エントリークラスだとセンサーが省略されているケースもあるので、スペック表は必ず確認しておいてくださいね。
プロ トレック スマートの代わりになるスマートウォッチ3選
プロ トレック スマートの生産終了後、アウトドア用途で代わりになるスマートウォッチを3つまとめました。いずれも登山・トレッキングに対応していて、プロ トレック スマートの弱点だったGPSやバッテリーを上回るモデルです。
ガーミン fēnixシリーズ
アウトドア向けGPSウォッチの定番といえば、ガーミンのfēnixシリーズです。GPS精度・バッテリー持続時間・耐久性のどれをとってもプロ トレック スマートを大きく上回っていて、気圧・高度・方位・温度の各センサーも搭載。ヤマレコアプリにも対応しています。
バッテリーはスマートウォッチモードで約14日間、GPSモードでも25時間以上持つので、複数日の縦走でも安心です。
Apple Watch Ultra 2
Apple Watch Ultra 2は、Apple Watchシリーズのなかでもアウトドアやスポーツに特化したモデルです。チタニウムケースと強化サファイアガラスで耐久性を確保し、二重周波数GPSを搭載しているので山岳地帯でも精度の高い位置情報が得られます。
YAMAPとヤマレコの両アプリに対応しているので、プロ トレック スマートで使っていた登山アプリの機能をそのまま引き継げるのが魅力ですね。画面が大きく地図が見やすい点も、登山での使い勝手に直結します。

ガーミン Forerunnerシリーズ
ガーミンのForerunnerシリーズは、fēnixより価格を抑えたミドルレンジのラインです。GPS機能とセンサー類の充実度は高水準を維持していて、トレイルランニングや登山に対応したモデルも多くラインナップされています。
コストパフォーマンスを優先したい方には入れやすい選択肢ですね。バッテリー持続時間はモデルによって異なりますが、上位モデルはGPSモードで20時間以上の稼働が可能です。
まとめ
プロ トレック スマートが生産終了になったのは、Wear OSのバッテリー問題・YAMAP連携の終了・ライバル製品との競争敗退が重なった結果です。2020年に全機種が終了しており、新品を正規ルートで買う方法はありません。
- Wear OSの動作・バッテリー問題
- YAMAP連携のサポート終了(2023年)
- GarminやApple Watchとの競争敗退
代わりのアウトドアスマートウォッチを探しているなら、GPS精度とバッテリーに優れたガーミンのfēnixシリーズ、登山アプリ対応が充実したApple Watch Ultra 2、コスパを重視するならガーミンのForerunnerシリーズが有力な候補になります。
※在庫や価格は時期により変動します。購入前に最新情報をご確認ください。


